肩こりの症状について

改めて、「日本整形外科学会」による肩周辺における諸症状の説明としては以下の通りとなります。

首すじ、首のつけ根から、肩または背中にかけて張った、凝った、痛いなどの感じがし、頭痛や吐き気を伴うことがあります。
肩こりに関係する筋肉はいろいろありますが、首の後ろから肩、背中にかけて張っている僧帽筋という幅広い筋肉がその中心になります。

肩こりの関与する筋肉としては、「頭半棘筋、頭・頚板状筋、肩甲挙筋、棘上筋、僧帽筋、菱形筋」などが挙げられます。

原因についても何回かに分けてご説明してきましたが、首や背中が緊張するような姿勢での作業、姿勢の良くない人（猫背・前かがみ）、運動不足、精神的なストレス、なで肩、連続して長時間同じ姿勢をとること、ショルダーバッグ、冷房などが原因になります。

診断としては以下の通り。

問診や神経学的診察、特に触診で僧帽筋の圧痛と筋緊張、肩関節可動域や頚椎疾患のチェックなどで診断します。X線（レントゲン）撮影のほか、必要によりMRI、筋電図、血圧測定などの検査も行います。

頚椎疾患、頭蓋内疾患、高血圧症、眼疾患、耳鼻咽喉疾患、肩関節疾患の随伴症状としての「肩こり」も少なくありません。

次回は予防と治療、肩こりに関連する症状についてお伝えします。

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