2025/06/23
妊娠初期〜妊娠糖尿病ってなぜなるの?〜
妊娠中には、厳しく「血糖値のチェック」が行われることをご存じですか?
「糖尿病=尿に糖が出る病気」と思っている方も多いですが、実際には血液中の糖分(血糖値)が高くなることで、さまざまな症状を引き起こす病気です。妊娠中でなくても、放置すれば命に関わる深刻な疾患です。
■ 妊娠中はなぜ血糖値が上がりやすい?
妊娠中は、**胎盤から分泌されるホルモン(HCGやhPL)**の影響で、血糖値が上がりやすくなります。
この血糖値が高い状態が続くと、赤ちゃんにも影響が及びます。胎盤を通じて赤ちゃんも「高血糖」の状態となり、巨大児になったり、最悪の場合死亡のリスクも出てきます。
そのため、国のガイドラインでも妊娠初期・中期に「血糖の検査」を必ず行うように定められています。
■ 妊娠糖尿病はなぜ増えているの?
妊娠糖尿病(GDM)は、現代の食生活や生活習慣によって、誰にでも起こりうるリスクとなっています。
もともと私たちの身体には、赤ちゃんにしっかり栄養(糖)を届けるために「血糖値を上げやすくする仕組み」が備わっています。
これは、飢餓や栄養不足の時代に適応した、大切な仕組みです。
しかし現代では、加工食品や糖質の多い食事が手軽に手に入るようになり、身体の仕組みに対して糖分の摂取量が過剰になっています。
■ 血糖値を上げやすい食品に注意!
特に注意したいのが以下の食品です:
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ごはん、パン、イモ類などの炭水化物
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コーラ、スポーツドリンク、ジュースなどの清涼飲料水
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クッキーやケーキ、スナック菓子などのお菓子類
量を摂りすぎないことが重要です。
妊娠中はつわり明けで食欲が出てくる時期でもありますので、食べるもの・食べ方には気をつけましょう。
当院では、妊娠中の方への施術だけでなく、食生活やセルフケアのアドバイスも行っております。
「妊娠中の体の不調が気になる」「何を食べれば良いか不安」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。