緊張型頭痛（肩こり頭痛）のおこるメカニズム

緊張型頭痛は頭全体が締めつけられるような痛みが続く頭痛です。

主な原因は、身体的・精神的ストレスによる筋肉の緊張と考えられます。

例えば、上半身を前かがみにしたパソコン操作や、うつむき姿勢などを長時間続けると、頭を支えている首や肩の筋肉に大きな負担がかかり、頭の筋肉も緊張し、血流が悪くなり、頭痛が起こってきます。

また、精神的なストレスは自律神経に影響して、頭痛の誘因になります。

＜緊張型頭痛のおこるメカニズム＞

筋肉の血流の減少や、筋肉が硬くなったり、痛みの感じ方の程度から、筋膜や神経などにある痛みに対する受容体が関与する末梢因子が存在すると考えられます。

一方、脳幹や大脳などの中枢が関与するメカニズムとして筋膜から中枢への痛みに対する反応が三叉神経を介して中枢を感作するとする中枢性の因子もあります。

緊張型頭痛のメカニズムは抹消、中枢いずれの関与も考えられ、おそらく頻度の少ない緊張型頭痛では抹消性因子が主に関与し、頻度の高いおよび慢性の緊張型頭痛では三叉神経を介した、末梢と中枢の両方が複雑に関与していると考えられています。

筋肉の強い緊張は、神経へも影響を及ぼします。

やわらかい状態の筋肉を維持することは、つらい症状をぶり返さないためにとても大切です。

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